支援内容

聴覚障害のある学生への支援

聴覚障害のある学生への支援の一つとして、授業への支援者の派遣(パソコンテイク・ノートテイク)や視聴覚教材への字幕挿入・文字情報の提供などの支援を行っています。ここでは障害学生支援センターで行っている聴覚障害のある学生への支援について具体的に紹介します。
●パソコンテイク
パソコンテイクとは、音声情報をパソコンで文字情報に変換する作業のことです。この作業をする人をテイカーと呼びます。本学では、IPtalk(http://www.geocities.jp/shigeaki_kurita/)というフリーのパソコン要約筆記用ソフトを使用して、テイカー2名~3名による連係入力を行っています。この方法により、支援を受ける学生により多くの情報を伝えることが可能となります。
本学では、支援を受ける学生に、テイカーが入力した文字情報の表示用にタブレットパソコンを貸し出しています。また無線LANを使用しているため、支援を受ける学生とテイカーが離れた場所にいてもパソコンテイクを受けることができるというメリットがあります。

 
●ノートテイク
パソコンを使用できない環境での授業や手書きの方が伝えやすい授業では、音声情報を手書きによって書き取り伝えていく、ノートテイクを行います。ノートテイカー2名で、先生の話し言葉をできるだけ忠実に書き起こしていきます。
●視聴覚教材への字幕挿入
授業で使用する視聴覚教材の音声情報を文字起こししたものを、字幕として教材に挿入する支援を行っています。文字起こし・字幕挿入には時間を要するため、できるだけ2~3週間前には依頼を行ってもらうように授業担当教員にお願いしています。
●行事等における支援
入学式・卒業式において、前方にスクリーンを設置して文字情報を表示するパソコンテイクや手話通訳を実施しています。
また、オリエンテーションやオープンキャンパスなどの行事についても、希望者がいればテイカーを派遣しています。
  • 式典での情報保障の様子
  • セミナーでの情報保障の様子

視覚障害のある学生への支援

視覚障害のある学生の見え方によって支援内容は変わってきますが、現在主に行っている支援について紹介します。
●拡大資料の作成
授業で使用する配布資料を拡大コピー、又は、視覚障害のある学生の見えやすさによって書式を編集した拡大資料を作成します。
●テキストやレジュメのテキストデータ作成
授業で使用するテキストや配付資料等をスキャンしてパソコンに取り込み、OCRソフトを利用して、文字の書体や大きさ、行間隔、縦書き/横書きなど、支援を受ける学生のニーズに合わせたテキストデータを作成します。作成したテキストデータは電子データで提供を行い、支援を受ける学生がiPadやパソコンで拡大して閲覧したり、音声読み上げソフトを使用して読み上げたりして利用します。
●ノートテイク
図や板書の多い授業やOHPを使用する授業などは、支援者(ノートテイカー)を派遣して、図や板書を大きく書き写して説明する等、授業の内容をできるだけ正確に伝えます。
●支援機器の設置・貸出
視覚障害のある学生の学習を支援するため、様々な支援機器の設置と貸出を行っています。センター内には、コピー機、スキャナー、立体コピー機、据置型拡大読書器、音声読み上げソフトをインストールしたパソコンなどを設置しており、拡大資料の作成や自習に利用することが可能です。その他、見えやすく、使いやすいものを選ぶ際の参考になるようルーペや単眼鏡を各種揃えています。

肢体不自由のある学生への支援

身体に障害のある学生に利用してもらうため、食堂や講義棟の入口など学生がよく利用する場所に手すりやスロープを設置しています。また身障者専用駐車場やキャリア支援センター等の一部の施設にはエレベーターを設置するなど整備を進めています。

発達障害のある学生への支援

支援内容は学生本人と面談の上、困っていることに対してどのような支援を行うかを検討します。例えば、レポート等の課題を期限までに提出するのが難しいという学生に対しては、スケジュール管理や自習場所の提供などの支援を行った実績があります。発達障害のある学生に必要な支援は一人一人違い、それぞれに適した個別の支援方法を検討していく必要があります。

支援学生募集

 障害学生支援センターでは、障害のある学生の支援を行う学生を随時募集しています。
現在、多くの学生が支援学生として登録し、支援活動を行っています。
学年・課程を問わず、多くの支援学生のご協力お待ちしております。
興味・関心のある方は、障害学生支援センターまでご連絡ください。
【 支援活動の主な内容 】
  • ノートテイク、パソコンテイク
  • 文字起こし
  • 字幕挿入作業
  • 拡大資料作成
  • バリアフリーマップ作成 など